准教授塔筋 弘章
Hiroaki Tosuji
専門分野
卵は受精を契機にして時間とともに細胞の数を増し、細胞の集団は形と大きさを変えながら、それぞれ特有の機能を獲得して全体として統一のとれた個体を作っていきます。この過程におけるさまざまな変化を、いろいろな手法を使って解明していこうというのが私の専門分野である発生生物学です。 生物学では,中学高校の教科書にのっている常識と思えるようなことでも,その仕組みはまだ判っていないということが,たくさんあります。その謎を探るには、自然現象を観察することが,一番の近道となります。
丸い卵が受精したとき,外見上は方向性がまったくありません.実際のところはどうかというと,動物極と植物極と呼ばれる部分(つまり上と下)だけがあって,その他の前後左右はまだありません.これが胚の成長過程において,いつ,どうやって決まっていくかということを,ヒトデの胚を使って調べています. 他に,ゴカイの染色体や遺伝子を解析し,系統を調べています.
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