教員紹介Researcher

准教授神﨑 亮

Ryo Kanzaki

専門分野

  • 分析化学
  • 溶液化学
  • 錯体化学 

メッセージ

 環境問題を含め,地球規模において人類が抱える問題の多くが、エネルギーの問題に帰着されます.炭素循環による化学エネルギーや,金属の酸化還元反応による電気エネルギーなど,エネルギーを生み出す場面では必ず,物質の変化,すなわち化学反応が起こります.化学の使命の一つは,いかにこれらを制御し,あるいは駆使して,限りある資源,限りある環境容量の中で,人類の福祉を最大化するか,と言えるでしょう.化学の広い分野の総力を結集し,あるいは他の分野の知識も踏まえて,臨まなければなりません.

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担当講義

  • 化学概論
  • 無機化学Ⅰ 
  • 無機化学Ⅱ
  • 分析化学実験

研究内容

 世の中の化学反応のほとんどは,溶液内で起こっています.溶液中では,反応の主役となる分子(反応物)の周囲は,主役にはなれないけれど,同じぐらいの大きさをもった溶媒分子に取り囲まれ,実はかなり積極的に化学反応に関与しています.最もありふれた溶媒は水ですが,水はかなり反応性に富んだ物質であり,研究対象としては厄介な部類です.そこで,水以外の溶媒を使って,色々な化学反応を調べます.そこから,逆に水の特殊性を炙り出すことができます.

主な著書・論文など

区分 共著/Ryo Kanzaki, Hikaru Daiba, Hitoshi Kodamatani, Takashi Tomiyasu
著書・論文名等/Validation of pH Standards and Estimation of the Activity Coefficients of Hydrogen and Chloride Ions in an Ionic Liquid, Ethylammonium Nitrate
掲載誌・発行所等/The Journal of Physical Chemistry B,122 (46), 10593-10599
発行年月/2018年11月

区分 共著/Ryo Kanzaki, Clément Guibert, Jérôme Fresnais, Véronique Peyre
著書・論文名等/Dispersion mechanism of polyacrylic acid-coated nanoparticle in protic ionic liquid, N,N-diethylethanolammonium trifluoromethanesulfonate
掲載誌・発行所等/Journal of Colloid and Interface Science,516, 248-253
発行年月/2018年4月

区分 共著/Ryo Kanzaki, Shuma Uchida, Hitoshi Kodamatani, Takashi Tomiyasu
著書・論文名等/Copper(II) Chloro Complex Formation Thermodynamics and Structure in Ionic Liquid, 1-Butyl-3-Methyl¬imidazolium Trifluoromethanesulfonate
掲載誌・発行所等/The Journal of Physical Chemistry B,121 (41), 9569-9665
発行年月/2017年9月

区分 共著/Ryo Kanzaki, Hitoshi Kodamatani, Takashi Tomiyasu, Hikari Watanabe, Yasuhiro Umebayashi
著書・論文名等/A pH Scale for the Protic Ionic Liquid Ethylammonium Nitrate
掲載誌・発行所等/Angewandte Chemie International Edition, 55巻 6266-6269
発行年月/2016年4月

区分 共著/大塩寛紀 編著、石黒慎一、尾関智二、海崎純男、神崎亮、齋藤一弥、坂本良太、寺岡淳二、西原寛 共著
著書・論文名等/金属錯体の機器分析(上)錯体化学会選書7
掲載誌・発行所等/三共出版
発行年月/2010年10月

所属学会

・日本分析化学会
・日本熱測定学会
・溶液化学研究会

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