理学部について

学部長あいさつ

鹿児島大学理学部長
小山 佳一
学位:博士(学術)広島大学
専門:固体物理学

~先端科学を超える~
鹿児島大学理学部(鹿大理学部)は、1901年(明治34年)創立の第七高等学校造士館「理科」(七高理科)に起源を持つ、歴史ある学部です。2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇先生(鹿児島大学名誉博士)も七高理科を卒業されました。七高理科時代からの先端科学への熱い思いは、その後、鹿児島大学文理学部理学科などを経て、今日の鹿大理学部理学科へと受け継がれています。鹿大理学部で先端科学を学んだ学生は、研究者、教育者、技術者などに育ち、国内外の第一線で活躍してきました。

鹿大理学部では、数学や情報、理科に興味ある高校生が、先端科学の学びに対応できるように、5教育プログラムを用意しました。この教育プログラムは、数学や情報数理を学ぶ「数理情報科学プログラム」、理論・実験物理学や宇宙を学ぶ「物理・宇宙プログラム」、分子機能化学、有機生化学、環境解析を学ぶ「化学プログラム」、生命機能や多様性生物学を学ぶ「生物学プログラム」、地球科学や孤島火山を学ぶ「地球科学プログラム」から構成されています。

各プログラムで先端研究を進めている教員が、これまでに得た知識と学術を基盤に、理学部の教育研究目標に向かって、皆さんを直接指導していきます。鹿大理学部で、先端科学のその先にある未発見の科学領域を、皆さんと共に開拓していきましょう。

教育理念

理念

 「理学」は、自然現象の中に潜む真理を探究する学問であり、そこで明らかにされた自然法則は人類の英知や文化の中に蓄積され、科学技術の発展を支えてきました。こうして現代社会は豊かなものになりましたが、豊かさの裏では環境やエネルギーなどに関する新たな課題も生じました。このような問題を解決するためにも、真理の探究と共に、物事の原理を基礎から理解する「理学」のさらなる進展は不可欠です。鹿児島大学理学部は南九州という自然に恵まれた地理的特色を生かしながら、基礎科学を中心とする自然科学の最新の教育・研究を進めます。

理学部理学科の特長

5プログラム制で数学と理科の科学分野をカバー!

  • 数理情報科学プログラム(40名)
  • 物理・宇宙プログラム(45名)
  • 化学プログラム(41名)
  • 生物学プログラム(35名)
  • 地球科学プログラム(24名)

※()内は目安の定員です。

プログラム別入試(※1)と大括り入試(※2)を導入!

※1 一般選抜(前期日程)、総合型選抜(AO型選抜)、学校推薦型選抜Ⅱ、総合型選抜(自己推薦型選抜)
※2 一般選抜(後期日程)、国際バカロレア選抜

研究する力を伸ばす!

  • 学びたいことをしっかりと学べる時間割
  • 本格的に研究できる理数教育プロジェクトコースを設定
  • 日本語テクニカルライティング演習でレポートや論文の作成技術を修得
  • 1年生から研究室で研修・研究(サイエンスクラブ)

将来を見据えたコース選択

3年進学時に2つのコースから選択

一般コース

理数系の一般的かつ基礎的な素養と専門分野の知識と技能を修得する

  • 段階的に専門的な知識を習得
  • 企業、公務員、教員など多様な進路
  • 鹿児島大学・他大学大学院への進学

理数教育プロジェクトコース

一般コースの教育課程に加え、本格的な研究環境のもとで課題探求能力を深化させる

  • 鹿児島大学大学院理工学研究科へのスムーズな進学
  • 4年次に大学院科目の先取り履修が可能
  • 4年次に大学院科目の先取り履修により、大学院で海外研修・研究インターンシップなどの多様な科目を受講できる環境

理学部のポリシー

理学部の教育目標

鹿児島大学理学部は多様な科学的問題に対応できる幅広い課題探求能力の育成を図ることを目標とし、次のような人材の育成を目指します。

  • 創造的で指導的な役割を担う専門的職業人として活躍できる人材
  • 未知の課題に挑戦する研究者・技術者として活躍できる高度な研究能力を有する人材

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

鹿児島大学理学部は、全学の学位授与の方針及び理学部の教育目標に鑑み、以下の能力を身に付け、所定の単位を修得した者に学士の学位を授与します。

  • 理学分野の諸課題に対して、高い倫理観を持って、グローバルな視点から多面的・俯瞰的に考える能力
  • 理学的視点からの調査力・分析力及び課題発見能力
  • 専門分野の知識・学力と幅広い知識に基づく柔軟な理学的発想力(シーズからの発想力)を備え、自律的で実践的な課題解決能力
  • コミュニケーション能力を備え、専門分野以外を含め他者と協働する能力

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

鹿児島大学理学部は、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力を備えた人材を育成するために、以下に示す方針に基づいて、教育課程(カリキュラム)を編成します。

 

1.初年次から卒業まで系統性のある教育課程の編成
 ①主として初年次教育科目、グローバル教育科目、教養教育科目等を学ぶことによ

  り、グローバルな視点から俯瞰的に考えるための幅広い教養と国際感覚を身に付

  けます。
 ②理学部共通科目等を学ぶことにより、理学における基礎知識を分野横断的に修得

  し、理学分野の諸課題に対する幅広い知識と多面的に考える力を身に付けます。
 ③各プログラムが開講する専門科目等を学ぶことにより、各専門分野における高度な

  知識や思考力、実験法を修得し、理学的視点からの調査力・分析力及び課題発見

  能力を身に付けます。
 ④各プログラムが開講する特別研究、特別演習、論文講読を通じて、自律的で実践的

  な課題解決能力と柔軟な理学的発想力を養い、高い倫理観、コミュニケーション

  能力、及び他者と協働する能力を身に付けます。
 ⑤資格科目等を学ぶことにより、教員や学芸員などの資格が取得できます。

 

2.目的・目標に応じた方法による教育の実施
  学位授与の方針に掲げる能力を育成するために、各科目の目的・目標に応じた方

 法による教育活動を行います。

 

3.厳格な成績評価の実現
  各科目において教育・学修目標と評価基準を明確に示し、厳格な成績評価を行い

 ます。

沿革

1901(明34.3) 第七高等学校造士館
1945(昭20.6) 鹿児島大空襲により、七高理科の建物は一部を残して焼失
1946(昭21.1) 出水町に移転。高尾野校舎にて授業再開
1947(昭22.9) 鶴丸城跡に復帰
1949(昭24.5) 文理・教育・農・水産の各学部誕生。文理学部は社会学科、文学科、理学科から構成
1952(昭27.4) 大火により、鶴丸城跡にあった一般教養部の建物は一部を除き焼失

1955(昭30)~

1958(昭33)

郡元キャンパスに移転
1964(昭39) 文部省は終戦直後のベビーブームのため大学生が急増した時期をとらえ文理学部改組の方針を固める。
1965(昭40) 鹿児島大学理学部創設(数学、物理学、化学、地学の4学科)
1976(昭51) 生物学科を増設
1977(昭52) 大学院理学研究科(修士課程)の設置
1986(昭61) 第2次ベビーブームによる団塊の世代が受験する時期となり入学定員の臨時増募がなされた。
1997(平 9) 教養部廃止に伴い学科の改組が行われ、数理情報科学科、物理科学科、生命化学科及び地球環境科学科の4学科となり,教養部自然科学系教官の大部分は理学部所属となった。講座は複数の教授がいる大講座となった。
1998(平10) 理学研究科と工学研究科を統合した理工学研究科(博士前期課程,博士後期課程)が組織された。
2000(平12) VERA(天文広域精測望遠鏡)入来観測局の設置
2001(平13) 宇宙開発事業団及び国立天文台との連携大学院を創設
2004(平16)

国立大学法人 鹿児島大学理学部へ移行

2020(令2.4)

理学部理学科5プログラム(数理情報科学プログラム、物理・宇宙プログラム、化学プログラム生物学プログラム、地球学プログラム)へ改組

1901年(明治34年)10月25日
第七高等学校造士館の開校当日写真 旧鶴丸城内の本館前庭にて

現在は県立黎明館の敷地となっている

組織

アクセス

国立大学法人 鹿児島大学 理学部
〒890-0065 鹿児島市郡元一丁目21番35号

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市電
郡元行き「唐湊」または「工学部前電停」下車

 

市バス
11番鴨池・冷水線、20番緑ヶ丘・鴨池港線「法文学部前」下車

 

JR
「鹿児島中央駅」下車、市電または市バスに乗りかえ

 

鹿児島空港
リムジンバス(鹿児島行)乗車、「天文館」または「鹿児島中央駅」下車。市電または市バスに乗りかえ

※鹿児島中央駅から理学部まで約1.2Km、徒歩約25分

お問い合わせ

理学部の教務・入試・学生の就職・各種証明書に関すること

理工学研究科等理学系事務課学生係

TEL 099-285-8025

FAX 099-285-8029

その他一般

理工学研究科等理学系事務課総務係

TEL 099-285-8015

FAX 099-285-8029

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