助教福留 光挙
Fukudome Mitsutaka
専門分野
多くの陸上植物は様々な微生物と「共生」しています。しかしこの共生とは、ただ仲良く助け合っているわけではありません。厳密な共生相手の選別や、目に見えない攻防の末に成り立っています。この共生メカニズムは、植物と微生物が長い年月をかけて築いてきたもので、とても複雑です。私たちヒトとは大きく異なる、ユニークで魅力的な「植物-微生物の関係」を、大学での学びと研究活動を通して一緒に調べてみませんか?
マメ科植物は根粒菌との「共生窒素固定」によって、大気中の窒素分子を栄養として利用することが出来ます。私たちは、主にモデル植物であるミヤコグサを実験材料として、マメ科植物と根粒菌の「根粒共生」の仕組みについて研究しています。植物生長の観察をはじめ、顕微鏡観察、酵素活性試験、遺伝子発現解析、質量分析などの手法を用いて、共生の成立過程や窒素固定に必要な遺伝子・分子の探索に取り組んでいます。また、そのほか複数の植物や微生物を用いて、幅広い植物微生物相互作用についても調べています。
区分 共著/ Fukudome M, Uchiumi T.
著書・論文名等/Regulation of nitric oxide by phytoglobins in Lotus japonicus is involved in mycorrhizal symbiosis with Rhizophagus irregularis
掲載誌・発行所等/ Plant Science
発行年月/ 2024年3月
区分 共著/ Fukudome M, Ishizaki H, Shimokawa Y, Mori T, Uchi-Fukudome N, Umnajkitikorn K, Murakami E, Uchiumi T, Kawaguchi M.
著書・論文名等/ Reactive sulfur species produced by cystathionine γ-lyase function in the establishment of Mesorhizobium loti - Lotus japonicus symbiosis
掲載誌・発行所等/ Microbes and Environments
発行年月/2023年9月
区分 共著/(分担執筆)福留光挙, 内海俊樹
著書・論文名等/ヘムタンパク質の科学: 生理機能の理解とその展開に向けて, 第3節 植物ヘモグロビンとその応用展開の可能性
掲載誌・発行所等/ 株式会社エヌ・ティー・エス
発行年月/ 2022年5月
区分 共著/ Fukudome M, Shimokawa Y, Hashimoto S, Maesako Y, Uchi-Fukudome N, Niihara K, Osuki K, Uchiumi T.
著書・論文名等/ Nitric oxide detoxification by Mesorhizobium loti affects root nodule symbiosis with Lotus japonicus
掲載誌・発行所等/ Microbes and Environments
発行年月/ 2021年8月
区分 共著/ Fukudome M, Watanabe E, Osuki K, Imaizumi R, Aoki T, Becana M, Uchiumi T.
著書・論文名等/ Stably transformed Lotus japonicus plants overexpressing phytoglobin LjGlb1-1 show decreased nitric oxide levels in roots and nodules as well as delayed nodule senescence
掲載誌・発行所等/ Plant and Cell Physiology
発行年月/ 2019年4月
・植物微生物研究会 ・植物生理学会 ・九州沖縄植物学会
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