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高校生向け理学部先取り履修科目授業を開講

 先日、令和4年7月23日(土)より、鹿児島大学では初めての試みとして「高校生向け理学部先取り履修科目授業」が開講しました。これは、本学理学部の学生向けに「理学科特別講義」として開講される授業を、高校生と大学生が同時に受講するというものです。理学部の大学生と一緒に、大学の講義そのものを受けることができますので、大学とはどんなところか、理学部でどんな勉強をするのかを肌で感じることができます。
 昨年、令和3年度には試行的に、「高校生向け理学部体験授業」として開講しましたが、今年は名称を「高校生向け理学部先取り履修科目授業」に改めての開講です。今年、高校生の皆さんが受講し十分な成績を修めれば、鹿児島大学理学部に入学した際に、理学部専門科目の単位として認定されます。その分、大学に入学したのち、卒業研究や課外活動に割く時間を確保できます。
 今年、令和4年度は、連携協定校を7校まで広げ、30名を超える高校生が受講しています。授業は理学科の5プログラムの先生方が担当し、「カードシャッフルの数学(数理情報科学プログラム)」「ファインマンの力学(物理・宇宙プログラム)」「ホタルはなぜ光る?-酵素タンパク質の化学-(化学プログラム)」「遺伝子研究の歴史と応用(生物学プログラム)」「地震の科学(地球科学プログラム)」の5科目を開講しています。授業の題材には高校生でも理解できる内容を選んでいますが、レベルは大学生に合わせて設定しており、高校生にとってはレベルの高い授業です。そのため、それぞれの高校から推薦された意欲の高い高校生が受講しています。また、遠隔地からの受講も可能になるよう、すべてオンラインでの実施です。
 大学生にとっても、意欲ある高校生が参加することで、良い刺激になっているようです。大学で学ぶ高度な数学や理科の内容を、先取りで勉強することによって、高校での数学や理科の勉強の大切さを実感し、受験勉強の目標を定めるきっかけになればと期待しています。

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