研究紹介Research

化学プログラム

教授新留康郎

Yasuro Nidome

金ナノ粒子で見えない世界を見る

 極めて小さな金の粒子:金ナノ粒子の超高感度検出に取り組んでいます。金ナノ粒子には特定のタンパク質に結合する機能を持たせ、病原菌の検出や環境中の生体濃縮のプロセスを追跡しようとしています。私たちは金ナノ粒子の大きさや形を変える独自のスキルを持っていますので、大きさや形、さらに粒子の表面の状態が生体中のナノ粒子の挙動にどのような影響を与えるのかを明らかにします。ナノ材料はこの10年で急激に進歩してきた材料です。動物の体の中や環境中でどんな挙動を示すかは実は良くわかっていません。私たちの研究はナノ粒子の基礎的な性質を明らかにしようとするものですが、その成果が病原菌の検出や病気の診断に役立つように研究をデザインしています。

金ナノ粒子1個を検出したい!
ナノ粒子の行き先を知りたい!

 小さい粒子は普通丸いのですが、私たちは棒状や星型の粒子を作ることができます。とても小さい粒子なので電子顕微鏡でなければ形は見えませんが、その形をそろえることはできます。そんな小さい粒子を精密に作って、1個を検出したい。これは大きな野望です。そもそも粒子1個の検出なんて無理かもしれない。でも、何十万個のナノ粒子のうち1個だけでも病原菌に届いて、そして菌を殺してくれるのなら、その1個の粒子を分析して性質を調べる研究は意義があるはずです。
 研究はサイエンスとして価値あるものでなければなりませんが、理学部の存在意義は新しいサイエンスを生み出す努力にあると信じます。既存の価値に埋もれず、失敗にめげず、努力を惜しまない若者を望みます(私も気持ちだけは若い)。

PROFILE

鹿児島市出身、鹿児島大学理学部卒業、東京工業大学総合理工学研究科・博士(工学)、趣味:自転車と料理

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