教員紹介Researcher

准教授小沼 健

Onuma Takeshi

専門分野

  • 発生生物学
  • 形態形成
  • 分子生物学
  • イメージング

メッセージ

 動物の体は、卵という一個の細胞からできてきます。個体の形態(かたち)は種ごとに多様であり、それは生理機能にもしばしば結びつきます。その裏にある「生物が体を構築する原理」を調べるのが発生生物学です。伝えたいメッセージは、あまり顧みられていない生物や現象でも、それを紐解いていくと、ヒトを含む生物全般に通じる知識体系に結びつくのだということです。工夫次第でこのような研究ができるのが、理学系の特徴の一つです。鹿児島大学は、これを支える生物相に囲まれています。一緒に調べてみませんか?

研究内容

 オタマボヤは、脊椎動物を含む、脊索動物門に属する海産プランクトンです(鹿児島湾にもいる)。研究室で継代飼育ができる上に、体の細胞数が約4000と少なく、世代時間が5日と短く、受精後10時間で大人と同じ体が完成します。この「最も単純な脊索動物」の特徴に着目し、体を建築するしくみを探ります。例えば (1) 表皮が分泌する繊維状素材をもちいたハウス (摂餌フィルター)の3D建築、(2) 背腹をつくる経路を転用した左右形成などです。詳しい内容は、Researchmapをご覧ください。

主な著書・論文など

区分 共著/ 共著
著書・論文名等/ A genome database for a Japanese population of the larvacean Oikopleura dioica.
掲載誌・発行所等/Development, growth & differentiation
発行年月/2020年8月

区分 共著/ 共著
著書・論文名等/A chordate species lacking Nodal utilizes calcium oscillation and Bmp for left-right patterning.
掲載誌・発行所等/Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America
発行年月/2020年2月

区分 共著/ 共著
著書・論文名等/ Internal and external morphology of adults of the appendicularian, Oikopleura dioica: an SEM study.
掲載誌・発行所等/ Cell and tissue research
発行年月/2017年2月

区分 共著/ 共著
著書・論文名等/ Duplicated Kiss1 receptor genes in zebrafish: distinct gene expression patterns, different ligand selectivity, and a novel nuclear isoform with transactivating activity.
掲載誌・発行所等/ FASEB journal
発行年月/ 2012年7月

区分 共著/ 共著
著書・論文名等/オタマボヤの発生学を開拓するー「単純な体の脊索動物」という個性を活かす試み
掲載誌・発行所等/ 実験医学
発行年月/ 2018年3月

所属学会

・ 日本発生生物学会
・ 日本動物学会

教員一覧に戻る
PAGE TOP