教員紹介Researcher

准教授有馬 一成

Kazunari Arima

専門分野

  • タンパク質化学
  • 酵素化学
  • タンパク質の構造機能相関
  • タンパク質分解酵素の構造と機能
  • 細胞外マトリックスタンパク質の機能性

メッセージ

 タンパク質は生命活動の主役です。21世紀に入ってタンパク質の研究は急速に発展し,さまざまな分野にイノベーションをもたらしました。そのような訳で,高校の化学や生物の教科書においてもタンパク質の記述が増えてきています。私の行っているタンパク質の構造と機能の研究は,ひとつには疾患の原因究明や診断,治療法の開発等にもつながる重要な基礎研究です。実験室で行う実験に加えて,必要に応じてコンピューターによる計算やデータベースの情報も利用しながら,一筋に「理学」の本質を追究して参ります。

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担当講義

  • 生化学I(タンパク質の化学)
  • 生化学V(疾患・病態の化学)
  • 生化学実験
  • 理科教材研究法III

研究内容

 当研究室では,さまざまな機能をもつタンパク質の構造と機能の関係を調べています。ひとつは植物の酵素(特にタンパク質分解酵素)の研究です。中でも,メロンに含まれるタンパク質分解酵素であるククミシンは強力な酵素活性を有します。この強力な酵素活性の要因を解明するとともに産業へ応用を目指しています。また,血管(動脈)を構成しているタンパク質のひとつであるエラスチンの機能についても研究しており,動脈硬化が進んだ血管の機能回復を目指しています。他にもタンパク毒の研究も進めています。

主な著書・論文など

区分 共著/論文 共著
著書・論文名等/Crystal Structure of Cucumisin, a Subtilisin-Like Endoprotease from Cucumis melo L.
掲載誌・発行所等/Journal of Molecular Biology
発行年月/2012

区分 共著/論文
著書・論文名等/Crystal Structure of Cucumisin and Propeptide Complex Regulates Cucumisin Activity
掲載誌・発行所等/Journal of Biochemistry
発行年月/2016

区分 共著/専門書 共著
著書・論文名等/酵素利用技術体系 〜基礎・解析から改変・高機能化・産業利用まで〜
掲載誌・発行所等/NTS
発行年月/2010

区分 共著/専門書 共著
著書・論文名等/Handbook of Proteolytic Enzymes 3rd Edn. 718. Cucumisin
掲載誌・発行所等/Academic Press
発行年月/2012

区分 共著/教科書 共著
著書・論文名等/生体高分子の基礎 〜はじめてのバイオ分子化学〜
掲載誌・発行所等/実教出版
発行年月/2017

所属学会

・日本化学会
・日本生化学会
・日本農芸化学会
・日本ペプチド学会
・日本植物細胞分子生物学会
・日本病態プロテアーゼ学会
・エラスチン研究会
・南九州化学工学懇話会
・環境情報科学センター(CEIS)

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