准教授小林 励司
Reiji Kobayashi
専門分野
私の専門は地震学です。最近では、桜島の大正大噴火に伴って発生した地震を調べています。この地震で大きな被害が出ているのですが、地元でも知らない人がまだ多いと思います。講義や一般向け講演等を通して、多くの人に将来の地震に備えてもらうことを目指しています。
そのほか、地震計で得られるデータを使って、震源での断層の動きを調べたり、地球内部構造を調べてたりもしています。地球の中で何が起こっているかはまだまだ分からないことばかりです。講義ではそういったことも伝えています。
地殻・上部マントルの構造
地震波を解析して、地殻・上部マントルの構造を調べています。マントルは固体ですが、長年かけて流動していて、構造を調べるとそういうことが分かってきます。
大地震の震源過程
地震で断層は一度にずれるのではなく、1点から面的にずれが広がっていきます。その様子を地震波形から推定します。ずれる様子が地震によって異なっていて、地震の多様性を知ることができます。
震度と地盤の関係
ゆるい地盤では地震波が増幅されやすくなります。地盤を考慮して、過去の震度を推定しています。
共著/
Eiichiro Araki, Demian M. Saffer, Achim J. Kopf, Laura M. Wallace, Toshinori Kimura, Yuya Machida, Satoshi Ide, Earl Davis, and IODP Expedition 365 shipboard scientists,
Recurring and triggered slow-slip events near the trench at the Nankai Trough subduction megathrust/
Science,356巻 6343号 (頁 1157 ~ 1160) /
2017年06月/
共著/
Reiji Kobayashi, Shin'ichi Miyazaki, and Kazuki Koketsu, Source processes of the 2005 West Off Fukuoka Prefecture earthquake and its largest aftershock inferred from strong motion and 1-Hz GPS data/
Earth, Planets and Space,58巻 1号 (頁 57 ~ 62)/
2006年03月/
共著/
Hiroshi Sato, Naoshi Hirata, Kazuki Koketsu, David Okaya, Susumu Abe, Reiji Kobayashi, Makoto Matsubara, Takaya Iwasaki, Tanio Ito, Takeshi Ikawa, Taku Kawanaka, Keiji Kasahara, and Steven Harder, Earthquake source fault beneath Tokyo/Science,309巻 5733号 (頁 462 ~ 464)/
2005年07月/
共著/
Reiji Kobayashi and Kazuki Koketsu, Source process of the 1923 Kanto earthquake inferred from historical geodetic, teleseismic, and strong motion data/
Earth, Planets and Space,57巻 4号 (頁 261 ~ 270)/
2005年04月/
共著/
Reiji Kobayashi and Dapeng Zhao, Rayleigh-wave group velocity distribution in the Antarctic region
Physics of the Earth and Planetary Interiors,141巻 3号 (頁 167 ~ 181)/
2004年03月/
・日本地震学会
・日本地球惑星科学連合
・Seismological Society of America
・American Geophysical Union