准教授近藤 剛史
Takefumi Kondo
専門分野
数学では、特に基本をしっかりと身に付けることが重要だと思います。問題が解けることよりも、定理の意味を自分なりに理解すること、どうしてそのような数学が必要となるのかを考える等、根本的な問いにじっくりと向き合ってほしいと思います。
ユークリッド空間やリーマン多様体と同様に、有限グラフに対してもその上の関数に作用するラプラシアンという線形作用素が定義され、そのスペクトルの研究は数学の幅広い分野と関わりを持っている。私は特にこの作用素の最小の正の固有値(スペクトルギャップという)に興味を持っている。非正曲率空間(CAT(0)空間)に対するスペクトルギャップの非線形類似物が離散群論や距離空間の幾何学と関わることがわかっているので、近年は非線形スペクトルギャップを評価するための道具であるWirtingerの不等式に対する理解を深める研究をしている。
区分 共著/ 共著
著書・論文名等/Takefumi Kondo, Tetsu Toyoda, Takato Uehara, On a question of Gromov about the Wirtinger inequalities
掲載誌・発行所等/Geometriae Dedicata, 195巻 1号
発行年月/2018年08月
・日本数学会
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