教員紹介Researcher

教授九町 健一

Ken-ichi Kucho

専門分野

  • 分子生物学
  • ゲノム生物学
  • 遺伝学
  • 微生物学

メッセージ

 頭が賢いことも大事ですが、僕の研究分野では実験が上手い、というのも重要な資質です。例えば、1 mm3程度の液体を口径が数mmの容器に数10回出し入れする、といった作業を日常的にやるので、手先の器用さが求められ、何百ものそのような小さいサンプルを整理整頓する能力も必要です。また、実験器具を丁寧に洗ってきれいに保つというのは基本中の基本です。僕のやっている研究は、産業に役立ったりお金が儲かったりするものではありませんが、そのような資質は人生の他の場面で助けになることがあります。

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担当講義

  • 遺伝子工学
  • 分子生物学II
  • 微生物学
  • 分子細胞生理学実験II

研究内容

 DNAや遺伝子などのミクロなレベルの生物学が専門です。とりわけ興味を持っているのは、今まで知られていない新しい遺伝子を見つけることです。新規遺伝子の発見には、分子遺伝学という方法を用います。この方法ではまず、自分が着目する性質や能力(形質)が損なわれた変異体を単離します。変異体ではその形質に必要な遺伝子が変異しているはずなので、ゲノム中からそのような遺伝子を探します。現在は、Frankiaという多細胞細菌の窒素固定を行う器官の発達に関わる遺伝子の発見を目指しています。

主な著書・論文など

区分 共著/ 共著 Kucho K, Tamari D, Matsuyama S, Nabekura T, Tisa LS
著書・論文名等/ Nitrogen fixation mutants of the actinobacterium Frankia casuarinae CcI3
掲載誌・発行所等/ Microbes Environ.
発行年月/ 2017.12

区分 共著/ 共著 Kakoi K, Yamaura M, Kamiharai T, Tamari D, Abe M, Uchiumi T, Kucho K
著書・論文名等/ Isolation of mutants of the nitrogen-fixing actinomycete Frankia
掲載誌・発行所等/ Microbes Environ.
発行年月/ 2013.12

区分 共著/ 共著 九町健一、栫健太郎
著書・論文名等/ 窒素固定を行う放線菌
掲載誌・発行所等/ 土と微生物
発行年月/ 2016.4

区分 共著/ 共著 Kucho K, Tobita H, Ikebe M, Shibata M, Imaya A, Kabeya D, Saitoh T, Okamoto T, Ono K, Morisada K
著書・論文名等/ Frankia communities at revegetating sites in Mt. Ontake, Japan
掲載誌・発行所等/ Antonie Van Leeuwenhoek
発行年月/ 2018.8

区分 共著/ 共著 Kucho K., Yamanaka T., Sasakawa H., Mansour S.R., Uchiumi T
著書・論文名等/ Different dynamics of genome content shuffling among host-specificity groups of the symbiotic actinobacterium Frankia
掲載誌・発行所等/ BMC Genomics
発行年月/ 2014.7

所属学会

・微生物生態学会
・植物微生物研究会

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