教授宮本 旬子
Junko Miyamoto
専門分野
森林は地球の陸地面積の3割にすぎず,日本列島のように温暖多雨で緑が多い地域は世界的に貴重です。鹿児島には冷温帯から亜熱帯に相当する環境があり,希少な固有種を含む約3000種類の在来植物と約500種類の外来植物が確認されています。多様な草木がどこから来ていかなる進化をとげたか,現在どんな生活をしていて将来どうなる可能性があるか,現地調査や実験的手法によって探ることができます。地元の野生植物の知られざる実像を世界に発信し,次世代に語り継ぐ人を目指してみませんか?
鹿児島大学研究者総覧(1)日本列島および周辺地域に自生する単子葉植物:シュロソウ科Melanthiaceae,ユリ科Liliaceae,ヤシ科Arecaceae,タコノキ科Pandanaceae,イネ科Poaceae,バショウ科Musaceaeなどの,外部形態・染色体・DNAレベルの多様性に関する研究。(2)奄美群島の希少植物の分布および遺伝的変異に関する研究。(3)鹿児島県の外来植物の分布およびDNA鑑定に関する研究。
・著書(分担執筆).鈴木英治・宮本旬子.南西諸島における島嶼間の植物相比較.In: 奄美群島の野生植物と栽培植物.鹿児島大学生物多様性研究会(編).南方新社.2018年3月.
・著書(分担執筆).Miyamoto J. Paris, Kinugasa. In: Flora of Japan IVb (Iwatsuki K., Boufford D. E. & Ohba H. eds.) Kodansha Ltd. Mar., 2016.
・著書(分担執筆).宮本旬子.タコノキ科,バショウ科.In: 改訂新版 日本の野生植物1.大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩(編).平凡社.2015年12月.
・論文(共著).Susanti R. & Miyamoto J. A new species of Pandanus (Pandanaceae) from the Daito Islands of Japan. Acta Phytotaxonomica et Geobotanica. 60 (2): 71—78. Sep., 2009.
・論文(共著).Maeda Y., Miyamoto J., Ozaki K., Moriguchi M. & Kakishita A.
Natural distribution of Lilium alexandrae (Liliaceae) in Amami Islands of Ryukyu Archipelago, Japan. The Journal of Phytogeography and Taxonomy 57 (2): 77—87. Dec., 2009.
・日本植物学会
・日本生物地理学会
・日本植物分類学会
・日本蘚苔類学会
・日本地衣学会
・日本DNA多型学会