鹿児島大学理学部は2020年4月から、4学科から理学科5プログラムの教育体制を展開。数理情報科学プログラム、物理・宇宙プログラム、化学プログラム、生物学プログラム、地球科学プログラムの1学科5プログラム制に変わります。
理数系の一般的かつ基礎的な素養と専門分野の知識と技能を修得する
一般コースの教育課程に加え、本格的な研究環境のもとで課題探求能力を深化させる
理学部理学科の4年間を詳しく見る
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学科 |
資格等 |
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理学科 |
中学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種(数学・情報) 中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種(理科) 学芸員(任用資格)、※測量士補 |
※測量士補については、数理情報科学プログラム及び地球科学プログラムを卒業した者が登録をする資格を有する。
アジアクエスト、アニッジ、アルトナー、IDOM、英進館、SCSK、SCSKニアショアシステムズ、エスユーエス、NECフィールディング、NTTデータ先端技術、鹿児島銀行、九電工、現場サポート、サザンクロスシステムズ、サニックス・ソフトウェア・デザイン、システムインテグレータ、税理士法人さくら優和パートナーズ、ソフトマックス、WDB工学、ディップ、東京海上日動システムズ、トタニ技研工業、トヨタシステムズ、西日本シティ銀行、西原商会、日本生命保険、肥後銀行、富士通Japanソリューションズ九州、南日本銀行、南日本情報処理センター、宮崎日日新聞社、モバイルコミュニケーションズ、リコーITソリューションズ
鹿児島県、鹿児島県警、鹿児島市、熊本国税局、長崎県、日向市、北海道労働局、枕崎市、都城市、宮崎市
大分県公立高等学校、鹿児島県公立高等学校、鹿児島県公立中学校、福岡県公立中学校、北海道公立高等学校、宮崎県公立中学校、山口県特別支援学校
鹿児島大学、九州大学、筑波大学
※産業別進路は2023年度卒業生のみ
アウトソーシングテクノロジー、アソウ・アルファ、インフォテックソリューション、SCSK、NECネッツエスアイ、NTTフィールドテクノ、MJC、大分交通、乙の国福祉会、鹿児島銀行、川崎技研、九州電力、サイヤ、ジェイ エイ シー リクルートメント、システック井上、図南木材、ソーバル、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、TACSOL、中京テレビ放送、ディックソリューションエンジニアリング、テクノプロ・IT社、トラストシステム、中島自動車、ナフコ、日米電子、日鉄ソリューションズ九州、ニデック(旧 日本電産)、パーソルワークスデザイン、パパカンパニー、ビジネスソフト、日立アドバンストシステムズ、日立国際電気、富士通鹿児島インフォネット、フューチャーインスペース、メンバーズ、USEN-NEXT HOLDING、リコー、ワールドインテック、和歌山太陽誘電
大阪府、鹿児島県、鹿児島県警、鹿児島市、気象庁、東京国税局、南さつま市
熊本県公立高等学校、熊本県公立中学校、東福岡高等学校、れいめい高等学校
鹿児島大学、関西大学、九州国際大学、九州大学、奈良先端科学技術大学、広島大学、北海道大学
※産業別進路は2023年度卒業生のみ
あつまるホールディングス、アドバンテック、一条工務店、イリソ電子工業、大分大学、大口電子、鹿児島銀行、カチタス、鹿屋体育大学、関東化学、九州ハイテック、光昭、サンケイ化学、Gcomホールディングス、ジー・サーチ、スタッフサービス・エンジニアリング、SOMPOケア、鉄建建設、東栄ヂーゼル、双葉産業、Misumi、宮崎銀行、宮崎商会、八千代エンジニヤリング、六元素情報システム
大分県、鹿児島県、鹿児島市、鹿児島労働局、農林水産省、南九州市
鹿児島県公立高等学校、鳳凰高等学校
鹿児島大学、九州大学、京都大学、熊本大学、筑波大学、東京工業大学、名古屋大学、北海道大学
※産業別進路は2023年度卒業生のみ
有迫組、イオンディライト、うめの地所、ecommit、NTTアノードエナジー、鹿児島相互信用金庫、川金コアテック、キューサイ、小林食品、システムコーディネート、シミックヘルスケア・インスティテュート、新日本科学、新日本空調、タカラバイオ、日本年金機構、パーソルR&D(旧 日本テクシード)、浜友A.L.、VSN、マルホ、南日本くみあい飼料、宮崎銀行、ワールドインテック、和光ケミカル
大村市、鹿児島県、鹿児島市、熊本県、国家公務員一般職、裁判所(事務官)、松山市、文部科学省
鹿児島県公立高等学校、鹿児島県公立中学校、京都府公立高等学校、熊本県公立高等学校、熊本県公立中学校
岡山大学、鹿児島大学、筑波大学、東京農工大学、長崎大学、北海道大学
※産業別進路は2023年度卒業生のみ
アウトソーシングテクノロジー、インフラテック、ウィルオブ・ワーク、英進館、応用地質、かごしま教育文化振興財団、鹿児島銀行、キャン・プラン、九州建設コンサルタント、国際航業、さなる九州、Japan Advanced Semiconductor Manufacturing、新和技術コンサルタント、ステップ、スペシフィック、積水ハウス、セラPOST、ソイルテック、大気社、ダイキン工業、タナベ環境工学、東洋アルミニウム、西日本エンジニアリング、日本地下技術、PwC Japan、ワイテック
阿蘇市、海上自衛隊、鹿児島県、鹿児島市、鹿児島労働局、気象庁、長崎県、長崎市、枕崎市、都城市、陸上自衛隊
鹿児島県公立中学校、長崎日本大学学園、宮崎県公立中学校
鹿児島純心大学、鹿児島大学、金沢大学、熊本大学、高知大学、崇城大学、北海道大学
※産業別進路は2023年度卒業生のみ
鹿児島大学理学部の講義をひと足早く体験
理学部先取り履修科目は、高校生も受講することができる大学生向けの講義科目です。理学部の学生と一緒に大学の講義を受講することで、大学の雰囲気や理学部でどんな勉強をするのかを感じることができます。鹿児島大学理学部へ入学した後には、理学部専門科目の単位として認定されるので、その分、大学での卒業研究や課外活動に打ち込むことができます。
夏開講として、 数理情報科学プログラム「カードシャッフルの数学」、物理・宇宙プログラム「ファインマンの力学」、化学プログラム「酵素の化学」、生物学プログラム「遺伝子研究」、地球科学プログラム「地震の科学」といった講義が開講されているほか、冬開講として、「宇宙物理学入門」、「物質科学入門」、「立体化学入門」が開講予定です。
参加者の感想
課外研究にチャレンジ!
サイエンスクラブは、理数分野に強い学習意欲と基礎学力のある学生を対象としたプログラムで、1年生から3年生までを対象にした課外の研究活動です。担当の教員から提案されたテーマに沿って研究内容を打ち合わせ、自分たちで研究を行っていき、年度末には学内の発表会において研究結果を発表します。少人数で行うので、教員とも仲間とも十分な議論を行うことができます。文部科学省が主催する「サイエンス・インカレ」に参加することにより、学外で発表する機会を得ることもできます。
参加者の感想
「科学する楽しみ」を伝える教員育成
理科が好きな児童・生徒を育てる教員は、自ら理科が面白いということを実感する経験が豊かであることが必要です。CSTでは自然科学の面白さを体験するとともに、好奇心を持って自然科学を探求する学習活動を通して、児童・生徒に「科学する楽しみ」を伝えることができる理数系教員の養成を目的にしています。中学校教員免許状(理科)を取得、あるいは取得見込みの大学院在籍学生や鹿児島県内の小・中学校(理科)の現職教員の方を受講対象者としています。
参加者の感想
オフィスアワー&ワークプレイスによる理解の深化
学生の自学自習や協働課題解決の定着と理解の深化を目的として、適切な履修科目数管理と授業外学習時間を考慮した専門科目の時間割にしています。学生は、授業とは別に指定されたオフィスアワーとワークプレイスの組み合わせによって、一人でまたは他者と協力して課題やレポート作成に取り組みます。授業内容等についても質問することができ、理解を深めていきます。
地震火山観測研究の最前線
鹿児島市吉野町にあり、地震や火山の活動の観測と研究を行っています。その中でも、九州南部から南西諸島北部の陸や海で起こる地震活動を重点的に調べています。九州南部やトカラ列島の活火山では、火山活動に伴う地震活動や地殻変動を捉え、火山活動や噴火現象の解明を行っています。理学部・理工学研究科と協力し、学部生、大学院生の受け入れも行っており、自ら取得したデータや最新のデータを使った研究を行うことができます。
国家プロジェクトの一環として、観測空白域である南西諸島北部の海域を対象に、「海底地震計」と呼ばれる機器を用いることで、海底下で発生する地震やスロー地震といったプレート間すべり現象の解明を目指しています。
世界と連携して天の川の謎を解く!
天の川銀河研究センターは、大学院理工学研究科附属の研究組織で、理学部からは物理宇宙プログラムに関連する教員が参加しています。太陽系が属する銀河である天の川銀河で起こる様々な現象の解明が研究テーマです。鹿児島大学1m光赤外線望遠鏡や、入来20m電波望遠鏡のほか国内外の最新の望遠鏡を用いた観測やスーパーコンピュータによる数値計算などによって、星や惑星の形成、天の川銀河の構造と運動、ブラックホール周囲で起こる現象などを調べています。国内外の研究機関とも連携しており、大学院生になると研究や観測で海外に行く人もいます。また、理学部の学生も卒業研究などを通じて、センターが行っている最先端の研究に触れることができます。
スーパーコンピュータを駆使した大規模な数値計算を用いて、数千億個の恒星や星間物質、ダークマターがからむ複雑な物理現象を解くことで天の川銀河をデジタル空間に創り出し(図1)、最新の観測データ(図2)と比較し、銀河の構造や形成過程の謎に挑んでいます。
(図1)馬場淳一、中山弘敬、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト
(図2)ESA/Gaia/DPAC